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工人舎 SH6WP10A レビュー(1) 工人舎の新機種SH6WP10Aを買いました。

工人舎のミニノートPCの新シリーズSH6の上位モデルSH6WP10Aを購入しました。

もともとプレス発表やITmediaの詳細な解説記事を読んでかなり食指を動かされていたのですが、本発売日である30日の前日にどうやら入荷するらしいという情報を2chの工人舎スレで確認し「どうせ釣り情報だろうな」と思いつつヨドバシ梅田にいったところ実機(下位モデルのほう)を発見し、あれこれ気になっていたところをさわって、結局購入を決断(笑)
発売日は明日だろうと思って店員に聞いたら買えるとかのたまってくれたので、勢いよく買ってしまったというのが昨日の顛末です。

昨日から約1日あれこれ触ってみた感想をアトランダムにですが、まとめてみましたので、購入をご検討だったり、後ろから背中を押してほしいとか、という向きの一助になれば幸いです。

先に総論というか結論というかを挙げるならば「セカンドマシンとして、数点の弱点を除けばコストパフォーマンス・機能・使いやすさは群を抜いている」といっても過言ではないと思います。
後述もしますが工人舎のミニノートの先行機種にあたるSA1F系は「液晶」「キーボード」という二つの大きな欠点を持っていました。
液晶は800×480という解像度で、プレビューモードと呼ばれる機能で1024×600を擬似的に表現できたものの綺麗とはいいがたく、情報量の少ない画面を余儀なくされていました。
一方、キーボードはキー配置もかなり強烈な構成になっていたため、それだけで十分タッチタイピングはかなり困難を極めるのに、キーボードの接点の問題なのか取りこぼしが多く、快適なキー入力ができないという状態でした。一部の有志によって編み出されたハード改造により改善は可能になったものの広く一般のひとが使うには薦められないという状態でした。
そのため、ぼくも購入に踏み切れずにいたわけです。

ところがこの二点をしっかり直してきたのが新シリーズのSH6。
最初からなんでできないねんという感じではあるんですが(^^;

液晶は1024×600という解像度をデフォルトで表現しており、また表示の彩度・明度といった要素もしっかりしているため、文字の視認性が非常に高いです。
7インチという液晶サイズにこの解像度を詰め込むことに一抹の不安を覚えていましたが、そんな不安をふっとばしてくれた綺麗な画面でした。
幸いぼくの環境ではドット欠けもなく、満点をあげられる出来ではないかと思います。
ちなみに液晶保護シートにはカーナビ用のアーベル社製の安いもの(480円)のものを使っているが、多少の表示のざらつきがかんじられるものの十分に感じることができます。

続いて、キーボードですが、変則的だったキー配置もJISキーボード準拠になりました。
英字部分のキーピッチもかなり広めに確保されていて、こういった文字入力(この記事もSH6で書いています)も問題なく記述できています。キーボードの取りこぼしもないですし、若干の狭さは感じるもののタッチタイプできていますから。
反面、キーボードの右側の記号部分はかなり狭い配置になっているため、セミコロンを多用するプログラム言語を使用していると大変かもしれません(苦笑)

タッチパッド部はSA1Fとあんまりサイズが変わっておらず、かなり狭いといえます。
タッチパッド上をスライドすることでスクロールも一応できるんですが、場所の判定が妙にシビアで困っています(設定変更なんかもしてみてるんですが)が、この辺は慣れが必要なのかもしれません。
また、ミドルクリックボタンが存在しないため、その辺の挙動を多用している向きは気をつけられたほうがいいかもしれません。

あとはランダムに列挙していきます。

  • 起動時間はかなりかかる方なので、Sleepなどを有効活用するべき?
  • 起動直後の状態で500MB近くのメモリ消費が見受けられたため、1GBモデルが現実的なラインかもしれません。
  • Windowsエクスペリエンスインデックスの評価はCPU 1.8でした(^^;
  • ほかの値ですがメモリ4.5, グラフィックス3.4, ゲーム用グラフィックス 2.6, ハードディスク 4.5といったところ。
  • ゲーム系のベンチマークするほどマゾじゃないのでやってません(^^;
  • 上記のようなCPUの評価でしたが、OSが走り始めればさほど気にならないレベル。エンコードとかしまくらないのなら問題なしだと思います。
  • 場所の問題ですが、ワンセグは検証できていません。
  • 休止状態から戻ると無線LANの状態がOFFに強制的になってしまう模様。これは改善してほしいなぁ。
  • ニコニコ動画はコメントが多いとコマ落ちしますが、非表示にすれば大体問題なく表示されていました。
  • SONYのロケフリも試してみましたが、クライアントは問題なく動作。
  • 悪名高きJWordはさくっとアンインストールできました。
  • 底面と右側面からの排熱は尋常じゃないぐらい熱いです。
  • サイレントモードにしなくても音は気になりません。むしろサイレントモードに移行したときに排熱がどうなるのかが非常に気になりますが。
  • 全体的にデザインが野暮ったい(^^;

良い点悪い点がそれなりにある機種ですが、もともとミニノートというジャンル自体がそういった特性を抱えています。
正直この価格帯でこの性能・使いやすさの商品が出てきたことはSA1Fが世に投じられたときよりもはるかに大きなインパクトがあるのではないかと思います。
他社が打ってくるだろう次の一手が気になります。

そんなこんなのカオスな情報ですが、ファーストインプレッションとしては以上のような感じです。

関連記事をまとめました。折を見て追記していきます。

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2007年06月30日 18:55に投稿されたエントリーのページです。

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