« 2004年12月03日のjunknews(夕刊) シャーペン片手にパズルを解く日々。 | メイン | 2004年12月04日のjunknews (昼休み版) »

2004年12月03日のjunknews (最終版) 続・『人形師の夜』を読む夜。

先日の若干反応?があったので、続けて人形師の夜のお話。

作品的には「心や身体が何かに囚われている人に"人形師"が"身体"を貸し与えて、限られた時間の中でその人が想いを果たす」というテーマのオムニバス短編ドラマです。

1巻から4巻あたりまでは多少固めて出版されていたのですが、その後のブランクを空けて上梓されている5巻、さらに2年をおいて出た6巻のクオリティはかなり高くなっており、「うまいなぁ」と連夜思わずホロリとしてしまいました。
(もちろん1~4巻までも十分面白いです)

5巻は「星に願いを」は自殺しようとしていた青年がとある爺さんから「孫の誘拐」を提案されるというもの。しかしこの爺さんすでに死んでいるのだが、両親が共働きで爺ちゃん子であった孫を心配して、人形師に身体を借りたのですが、さてどうなることやら・・・という筋。
爺&ガキのキュートさが一番いいかな。美智子さんのキャラクタにも救われます。

「遠い音楽」もヒロインのエキセントリックかつスラップスティックな性格が大好き。「流通ロマンス」も切ないお話です。

6巻は「父、帰る」が秀逸。
離婚により3年前に家を追い出された父・タケオが高志のところにやって来るが、仕事人間で何かと不器用なタケオは高志に何かを伝えようとするのだが…とこれ以上書くとすべてネタバレになるので、割愛。
最終ページでぐっとこみ上げて来ました。タケオと高志の関係がなんとも言えず、良い。

「君の名は」、ガキと老人を書かせたらホントにすごいなぁと思えます。素晴らしい(笑)
「DeepBlue」も良いです。

できれば、固め読みをするよりも、一つ一つゆっくり読みたい、そんな短編集です。
ホロっとしたい向きは是非。

人形師の夜 5 (5)

『人形師の夜 5 (5)』

  • 作者: 橘 裕
  • 出版社・メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2000/11 (通常2日間以内に発送)
  • メディア: コミック
  • 価格: ¥ 410(定価: ¥ 410)
人形師の夜 6 (6)

『人形師の夜 6 (6)』

  • 作者: 橘 裕
  • 出版社・メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2002/02/05 (通常2日間以内に発送)
  • メディア: コミック
  • 価格: ¥ 410(定価: ¥ 410)

しかし、"人形師"がどんどん若くなっていってるような気がするんだけど、気のせいかのう(笑)

*[Books]

*[Mobile/K-tai]

*[News]

*[OpenSource]

*[PC]

*[Security]

  • VISA装った偽メール対策 (NHKニュース)
    フィッシングネタが「フィッシング」としてNHKニュースで報じられていました。
    呼称として一般化するのかしら。

*[Web]

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://hsj.jp/blog/mt-tb.cgi/491

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2004年12月03日 22:22に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「2004年12月03日のjunknews(夕刊) シャーペン片手にパズルを解く日々。」です。

次の投稿は「2004年12月04日のjunknews (昼休み版)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type