発売が伸び伸びになり、いざ発売日を迎えたと思っても、予約していたのになかなか発送されてこないため、結構イライラしているところがある。
心待ちにしているものとはDIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTIONである。
ぼくは音楽に詳しいわけでも、デザイン・映像方面に興味がそんなにあるわけでもないが、スペースシャワーTVで突きつけられたいくつかの映像は強烈なインパクトをぼくに与えてくれた。
- カイリー・ミノーグ「Come Into My World」
- ケミカル・ブラザーズ「Star Guitar」
"Come Int My World"は街の一画をカイリー・ミノーグが何周も同じようにぐるぐる歩いていくという内容である。
まぁ、普通と違うのは一周するごとに登場人物(カイリー自身も含む)が一人ずつ増殖していくこと。
しかも、きちんと遊びがあって、例えば一人目のカイリーが街頭を持ってぐるっと回るという場面があると、その次の次の周の同じタイミングで三人目が回っている腕の下を一人目がくぐっていくとかいうことをやってくれる。
こんなもの見せられたら、ハマるなといわれても無理な話だ。
オンエアスケジュールをチェックしてDVRに録画して、折に触れては見ていた。
次に衝撃を与えてくれたのは"Star Guiter"。
こちらは列車の中から外の風景(いわゆる車窓)を延々と流し続けるという内容である。
ただ、普通と違うのはリズムに併せて風景(煙突やビルや橋、対向列車)が流れていくこと。
いわゆる音ゲーをしていた(る)人にはこういえばいいだろうか。
何度見ても楽しい遊びだらけのMusic Clipである。
意識しないと環境映像のようでありながら、明らかに異質な「画」であるため、つい凝視。そうすると「仕掛け」が分かる。最後に出るディレクタークレジットの「Dir. Michel Gondry」の文字を見て納得したという記憶がある。
音と映像のシームレスな融合という観点では一つの到達点なのかもしれない。
ホワイト・ストライプス「Fell In Love With A Girl」についてはクレイアニメーションの亜流であるが、全編レゴブロックのキャラクターが動くというもの。
上に挙げているDVDのジャケット画像が始終動いていると考えていただいて問題ない。
MTVもスペースシャワーもしらねーよ!という向きには、あのGAPのCMを担当していたといえばスゴさの一端でも伝わるんじゃないだろうか。
ともかく、いいたいことはただ一つ。
ということだけである。