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LL Ringに行ってきた。

26日土曜日に新木場で開催されたLL Ring(Lightweight Language Ring)に参加しましたので、雑感をまとめようかという試み。

しかし、多少は改善?されたものの、(自分も含め)男性の参加率高すぎですね(^^;

場所的に「LL(男|漢)祭り」とかいうタイトルでもよかったのではないかと思います(ぉい

とりあえず長いので、続きは↓こちら。

場所について

今回、新木場にある1st Ringという通常プロレスを開催している小さい小屋で開催されたのですが、全般的に見て「闘い」「ぶつかり合い」という色合いの薄いイベントであったため、会場というか舞台装置(リング)が上手く作用していなかったように思えます。

この辺については後段でも触れたいと思います。

あと、去年の会場は椅子がよかったのですが、今回は椅子というか座席が非常に硬く、臀部が痛かったです(^^;

ぼく自身は正面ひな壇にいたので、結構見やすかったのですが、座席によっては角度だけではなくスクリーンに対して遮蔽物(ロープやポストとか)があるといった問題も発生していました。

また、女子トイレがなかったような気がするんですが…。気のせい?
いくら男性の比率が高いとはいえ、スタッフにも女性はいらっしゃいますし、参加者にも**ごくごく少数の**女性がいらっしゃいますので、多少この辺の気遣いがあってもいいんじゃないかなぁと。

以上の観点で、会場としての新規性や斬新さはあったものの、こういった発表を前提としたイベントには不向きなのではないかと思います。
(ちなみにプロレス会場に足を運ばない人間なので、生のリングとかが見れて結構それ自体は楽しかったです)

Language Update

興味を持ったやつだけコメントします。
基本的にLisp系は(xyzzyを使ってるのに)興味ないのでスパっと飛ばします。

発表順に書きたいけど手元に資料がない(帰りの新幹線で書いてる)ので、配布されたプログラム記載の順で。

Scripting for Java Platform

シナリオとタイムラインで制御されたプレゼンで、ウクレレ漫談(違う)

これまでJythonやJRuby、Rhinoあたりが切り拓いてきた、JVM上でのScriptingが標準ライブラリベースで(受け皿)を持つって話。

エンジンを言語名(IDなのかな)で初期化して、スクリプトを食わせて(StringのインスタンスでもファイルでもStreamでもいいらしい)からevalするという手法みたいです。

オーバヘッドがどのぐらいあるのかなぁというのが気になりました。その辺がないならWebアプリのビジネスロジック記述なんかもこういうところがガンガン担当する時代がくるような気がするしますが、残念ながら(今の会社にいる限りは)今後Javaをお仕事で使うってことはなさそうです(^^;

awk

去年に続いて登場。この段では語られなかったけど、あとの「じゃんけん2.0」のときにSocketの取り扱いがパイプ処理でできる(サーバならSTDINを待つのがlisten and recvで、クライアントならSTDOUTに出すのがsendになるという具合)ってのが非常にawkっぽい解決策で面白かった。

あと、ユーザ会のサーバを個人のメイン?ノートパソコン(しかもプレゼンに利用。さらに言うと動作不安定でいきなり再起動(^^;)でやるのはどうかと思いました(笑)

Python

最近はC#屋さんになっているので、IronPythonに興味津々なわけですが。あとの「じゃんけん2.0」のインパクトでこのプレゼンの内容が頭から吹き飛びました(^^;

家に帰ると、Python本が届いているはずなので、がんばって勉強したいと思います。

Squeak

去年もLanguage Updateのトリだったような気がしますが、今年もトリを勤めたSqueak。

相変わらずGUIのインパクトが強いですが、サーバサイドSqeakの動的なデバック(そして修正後継続が出来る)ってのが猛烈に感動した。硬い言語もこういうところをもっと見習って欲しいなぁ。

OCaml

被り物、おつかれさまでした(^^;

Ruby

Matzさんのプレゼンをはじめて見ました(^^;

JavaScript

最近、とんとRails(というかWebアプリ開発全般だけど)を触っていないってこともあり、prototype.jsやscriptacrousが結構硬直(安定?)気味ということを知りました。

ActionScriptの際にも触れられていたんですが、また"JavaScript"が乱立しそうな気配?

仕様に対する処理系実装の多様性というレベルの問題ではないので、なんとか業界内でアンドを取って欲しいものなんですが。

Perl

前半のネタで笑い疲れました(^^;
本体としてのネタはちょうど「まるごとPerl」に載っていたPerl6な内容であり、実は去年のLanguage Updateと大差なかったような気がするような…。


とまぁこんな感じです。

LLで関数プログラミング

「ふつける」本を途中で挫折したぼくのような人間ですが、キーワード解説を頼りに細々と楽しみました。

仕様記述言語?のクダリ以外に、あまりビジネスビジネスした香りがなくて、果たしてそういった分野でどれだけ「使える」のかとか知りたかったんだけど、尋ねる前提としての「関数プログラム言語」の知識がないもので、質問もできなかった(^^;

とりあえずPython本と会場で買った「Perlベストプラクティス」の後に再度Haskellのお勉強をしてみたいと思います(^^;

じゃんけん2.0

仕様決定から演出に至るまでなんかグダグダ感の強いセッションでした(^^;

そんな中でも飛び出していたのはawkとPython。

awkの戦略アルゴリズムをかなぐり棄てた「走れメロス」作戦(のテキスト処理言語らしさ)に大爆笑。

そして、改行とインデントがウリのはずのPythonはコードをワンライナーにするという無謀なネタ(^^;
例外ハンドリングの手法と「その反動」には会場が爆笑の渦になっていましたね。


でもまぁ、仕様的な縛りもプロトコルぐらいしかなくて、上記のようなネタに走らないとなかなかその言語としての特色がでないセッションであり、ちょっとテーマ自体に疑問を感じました。

それこそ「ワンライナーで書け」とか「制御構造を使うな」とかそういうトリッキーで、教科書を読む範囲では分からないような「こんな仕様があるんですよ!!!!」みたいなのでやって欲しいなぁ。

キミならどう書く

とりあえず途中経過レポートで伝えられたコメントのとおり、Railsの圧勝という印象が強いセッションでした。続いてDjangoかなぁ。

  • チーム対抗戦といいつつも、Railsチーム以外はメインプレゼンテータだけが前面に立った開発をしている印象を受けた(少なくともEthnaチームは一人で作っていた)。
  • このセッションを通じて「このフレームワークはこんなにすごいのだ!」ということをアピールすることが本質として求められている(とぼくは思うんだけど)のに対して、Django(Python)とRailsは応えたが、KahuaとEthnaは「こう作った」というレベルに落ち着いていた。
  • さらに言うと、KahuaとEthnaはプレゼンテータ=フレームワーク開発者であるのに(だからこそなのか?)その辺の「思い入れ」が伝わってこなかったように思える。
  • 見た目や機能的にはEthnaのものがすごかったんだけど、どうも藤本氏の淡々としたというか、実にダルそうなプレゼンが非常にマイナスの印象を与えていた。
  • DjangoとRailsチームそれぞれは家計簿自体への思い入れがあったからアピール度が高かっただけ?(^^;
  • Railsに関してはpluginなどで軽減されたコード量が半端ではない。Djangoのグラフ描画に要した時間とRailsのそれの差は悲劇的に思える。

以上、雑感でした。

LL Gong

中盤の3つの発表に関してはレフェリーがなぜ×を出さなかったのか、不可解です。
場数を踏まないとこういうのは上手くならないと思いますが、少なくともこのデモを他の誰かに見せたり、練習したりしたのか?というのに疑問を持ちました。

それ以上にナゾなのは西山氏による「脆弱なCGIプログラミングの常識・非常識」。
LL Ringのようなイベントに足を踏み入れるような向きに対するプレゼン(のテーマとレベル)として果たして適切なのでしょうか?
300人からの人間に対するプレゼンをすることに対する行動力はもちろん評価しますが、TPOを判断することも大事です。

よっぽど「脆弱なCGIプログラミングの常識・非常識」と題して「KEN(略)本」のプレゼンをするべきだと思ったよ。(5分で語れるのかどうかしらんけど)

と、愚痴はその辺にして。

c-wrapper

面白いアプローチで興味深い。この機構を各言語が実装したら結構脅威だと思うんだけどな。
でもまぁlibrubyを使うのは反則ですよ(笑)

MEPHISTO

タイムベースに自動化されたプレゼン。オチの直前でスタンバイモードになるというアクシデント(^^;

いったいどうなるはずだったのかが気がかり。

真のLinuxカーネル向けシェル

楽しすぎ(笑)
実際の動きのデモをやらなかったことでテンポよくプレゼンが進んだってのも大きいかもしれません。

世界の果てから漢字変換!Sumibi.org

デモらしいデモ。
和文フォントの無い環境だとどうするんだろう。

Plagger is a LL.

最近Plaggerで遊んでいるので、興味津々だったんですが、深い話はなくてPlaggerの紹介でした。Notify::Ejectの多言語化(というか他方言化ですか?)には吹きましたが。

抽選会/クロージング

会場正面のひな壇にはカラーボール全然飛んでこなかったですね(^^;
まぁスクリーンがよく見えたことの引き換えだと思って諦めました。

出版社の即売

去年はもっと多かったんですが、スペースの問題か、インプレスとオライリーのみでした。

オライリーコーナーで散々悩んで、前述の「Perlベストプラクティス」を購入しました。1割引は大きいです(^^;

まとめ

1日でまとめてやるっていうのは結構冗長なのかも。

過去に二日に分けたり、昼夜で分けたりってのをやっていますが、どの辺りが一番いいのでしょうかね(^^;

やっていないパターンを考えると、来年は「オールナイトLL」とか?(笑)

ともあれスタッフ、プレゼンテータの皆さん、本当にお疲れ様でした。

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コメント (1)

saitoh [TypeKey Profile Page]:

女性用トイレですが,男性用トイレの向こう側にあります.ぐるっと右に回り込んだところが入り口です.
休憩時間には男性トイレが長蛇の列だったので,埋もれて見えなかったのでしょう.

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2006年08月27日 17:12に投稿されたエントリーのページです。

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