DS効果で破竹の勢いの任天堂の意欲的というか挑戦的というかリスキーなプロジェクトというか、そんな「違和感」ありまくりのbit Generationsを発表したころから、非常に興味深く見守っていました。
第1シリーズではDIALHEX、第2シリーズではDIGIDRIVEとSoundvoyagerを購入しましたが、このDIGIDRIVEが非常に面白いので週末はちょっと暇を見つけるたびにこれをプレイしておりました。
http://www.nintendo.co.jp/n08/bit_g/digidrive/index.html
正直、現時点での2006年ベストゲームですよ。
ってことでその魅力と攻略ポイントについて長々と語ってみたいと思います。
「bit Generations[ビットジェネレーションズ] DIGIDRIVE (デジドライブ) + ゲームボーイミクロ専用2Wayストラップmicro」 お買い得パック
- 出版社・メーカー:任天堂
- 出版社・メーカー:任天堂
- 出版社・メーカー:任天堂
- 発売(予定)日:2006-07-27
- プラットフォーム:GAMEBOY ADVANCE
- 定価:¥ 3,050
- Amazon内売上順位:605
- 評価:4.0
■そもそもDIGIDRIVEとはどんなゲームなのか?
公式サイトをはじめとして「交通整理をモチーフに同じ記号を集めて整理していくゲーム」なんていう書かれ方がされてますが、実態はそんなものではありません。
このゲームの本質は以下の四点です。
- 確実に貯蓄する
- 投機する
- リスク回避する
- タイミングを見逃さず(莫大な)利益を得る
非常にマネーゲーム的ギャンブル要素に満ち満ちたスリリングなゲームなのです。
■じゃ、どういうルールなの?(基本ルール)
ゲームは1画面で構成されており、4方向に道が伸びる交差点がステージとなります。
それぞれの道から直進してくる3種類の記号(シェイプ)を交差点で元来た道以外の方向に誘導して、同じ種類の記号(シェイプ)を固めていく、というのが基本ルールになります。
ここまでなら「整理する」というのが適切な表現になりますが、これだけではゲームとして何ら面白くありません。
ってことで、
ルールは四つ辻の全方向からやってくる記号(3種類)を上下左右に導いて固める、ここまでなら一番最初の文句がそのまま当てはまるのですが、問題はこの先。
ゲーム画面の右側にはプレイヤー(デュアルコアという車輪っぽいもの)を追いかけてくる敵(デンジャーバー)がいます。
ゲーム内の時間進行にともない、プレイヤーを敵が追い詰めます。
プレイヤーはモチロン逃げなければなりませんが、ボタンを押してもプレイヤーは一歩も動きません。
逃げるためには溜め込んだ記号(シェイプ)を燃料にして、起爆する必要があるのです。
燃料は溜め込めば溜め込むほど、飛躍的に逃げる距離が伸びるようになっています。
そして、この逃げた距離の通算がゲームのスコアになります。
つまり、いかに上手に「燃料」を溜め込むかが攻略のテーマとなってくるわけです。
■「燃料」はどうやって貯めるの?
同種の記号(シェイプ)を5つ以上集めると「ストック」という状態に切り替わります。
ストックに対してまた同じ種類の記号を集めていくことによって、ストックのレベルが上がっていきます。
ストックは一定量のレベルごとに三角形→四角形→五角形→六角形→円と変化していき、円が最高の状態となります。
(実際には違うのですが、これについては後述します)
初期ストック(三角形)よりも上位のストックほど、前述の通り「逃げる」距離を確保できるようになっています。
■「燃料」がなくなる瞬間。
ストックに対して別の種類の記号(シェイプ)をぶつけると、ストックは消滅してしまいます。
溜め込んだストックが誤操作で消滅したときはかなり悔しいです(笑)
あと、ストックにはタイムリミットが設定されていて、ある一定時間がたつと消滅してしまいます。
このタイムリミットを初期状態に戻すためにはストックに同種の記号(シェイプ)を投入する必要があります。
要するに定期的にストックに燃料投入しておかないと枯れてしまうというわけです。
■「逃げる」にはどうするの?
アタックシェイプという3種類の記号と異なる特殊なものが時折ステージ上に登場します。
これをストックに導くことで起爆して「逃げる」ことができるという寸法です。
このアタックシェイプはランダムに登場する他に、プレイヤーがいくつか所持できるようになっており、任意のタイミングでステージ上に投入することができます。
利用回数はかなり限られているため、これを増やすというのも攻略の鍵となってきます。
■「燃料」の効率的な貯め方
これまで散々述べてきたとおり「燃料」となるストックをいかに効率的に確保するかというのが重要になります。
この貯めこみ方として、一つは「アウトバーン」というボーナスステージの状態に持ち込むこと、もう一つは「コンボ」を積極的に活用することです。
■「アウトバーン」って何?
4方向すべてを「ストック」の状態にした瞬間入るボーナスステージのことです。
通常のゲーム進行ではランダムに記号出現する都合上、どうしても同じ種類の記号で固めることができない状態が発生しますが、アウトバーンでは必ず出現する記号は同じ記号のストックに収まることができるようになっています。
そのため、どんどんストックがたまっていきます。
これが永遠に続けばあっという間にストックが円の状態になるんですが、そんな都合のいいこともなく、時間の経過とともに記号のスピードが尋常じゃないぐらい速くなります(笑)
同じ種類の記号ではないストックに異なる記号を誘導してしまった瞬間にアウトバーンが終了します。
このタイミングで異なる記号がアタックシェイプと同じ役割を持って「燃料」に起爆し、またプレイヤー手持ちのアタックシェイプが1機増えます。
この辺がボーナスステージたる所以です。
あと、例のタイムリミットはアウトバーンの状態でも適用されます。
そのため、4方向すべて同じ記号のストックでアウトバーンに突入しても、気が抜けません。
■「コンボ」で超利殖。
スコアアップにおける最大の鍵が「コンボ」というルールです。
記号・ストックに対して違う記号を誘導してしまうと溜め込んだストックが消滅するというルールは先ほど説明しましたが、ストックが2つ以上になっていると実は結果が変わります。
■通常のコンボの場合(ストックが2つある場合)
記号Aのストック(レベル3)と記号Bのストック(レベル2)があったとします。
ここに記号Aのストックに間違ってBもしくはCの記号を誘導した瞬間に、記号Aのストックは消失…するのではなく、記号Bのストックに吸収されレベル5になります。
■「ダブル」のコンボの場合(ストックが3つある場合)
記号Aのストック(レベル3)と記号Bのストック(レベル2)と記号Cのストック(レベル1)があったとします。
ここに記号Aのストックに間違ってBもしくはCの記号を誘導した瞬間に、記号Aのストックは記号Bのストックと記号Cのストックに吸収されます。
この際、レベル3のストックが2倍になり、分割されて吸収されるため、記号Bのストックはレベル5、記号Cのストックはレベル4になります。
この状態にレベル1のストックを構築して、レベル5の記号Bストックに誤誘導すると、レベル1→レベル6、レベル4→レベル9となります。
さらにまたレベル1のストックを構築して、レベル9の記号Cストックに誤誘導すると、レベル1→レベル10、レベル6→レベル15となります。
■「コンボ」の重要性
このDIGIDRIVEというゲームは、この「コンボ」を使わないと絶対に高得点が出ないようになっています。
「コンボ」→「ダブル」→「コンボ」…と重ねていくことで、ストックのレベルは飛躍的に高くなります。
実は円のFULL状態には上があって、円の2倍、3倍…とおそらく「青天井」になっています。
三角形のストックでは距離は4mほどしか出ませんが、円の10倍以上のストックで「起爆」すると10000m以上の距離が発生します。
しかしランダムな出現記号、予期せぬアタックシェイプの出現、にじり寄る「敵」といった要素は効率のよい利殖活動を阻害します。
あまり溜め込みすぎて「敵」に追いつかれるなんていうことを今まで何度したことか... orz
かといって、あまりにチキンな「逃げ」をしようとしてもストックがたまらないので「距離」を確保できないため、どうしてもスコアが伸びません。
この辺の駆け引きが非常に難しく、かつ楽しい要素となっています。
■細々と。
他に言いたいことも書いておきます(^^;
■後半における「アウトバーン」の有効性
アウトバーンの実現は非常に運の要素が強いです。
序盤の1~2種類しか登場しない局面ならともかく、3種類が登場する中盤以降はなかなか実現しません。
狙っていないころに、急に「アウトバーン」と告げられてビビッてしまうことがあるぐらいです(苦笑)
とはいえ、アウトバーン終了時に得ることができるアタックシェイプは必須の品なのはモチロン、ストックを打ち尽くした後の燃料が空の状態から、体勢を立て直すためには、アウトバーンでストックを一気に溜め込むというのが必須要件になります(アウトバーン中は敵は追いかけてこないという特典もある)。
難しいのは当然なのですが、ランダムに登場するシェイプを先読みしてアウトバーンを構築することが、更なるスコアアップの武器となるのです。
■コレクション的な要素もある。
シンプルな外見に反して、案外スコア進捗によって、壁紙や音楽が追加されていくというコレクター心をくすぐる要素があります。
実際にプレイに適しているのは標準のやつだと思いますが、「これだけアナタは上手くなったのですよ!」という評価をゲームからしてもらえているという満足度はあります。
「もっとがんばろう」っていう気にさせてくれるゲームなのです。
■マニュアルには載っていないが「手動スリープ」に対応している!
マニュアルには微妙に載っているようで載っていないのですが、このゲーム、手動スリープに対応しています。
(対応していないのが残念だ!ってmixiに書いたら、開発スタッフの方に「ありますよー」と言われたので…)
PAUSEしてから電源を切ると、次回起動時にCONTINUEというのがメインメニューに追加されます。
■総括
非常にすばらしいアクションパズルゲームです。
が、非常にプレイヤーを選ぶゲームでもあります。
アクションパズルゲームのスコアアタックが好きな向きには是非ともチャレンジして欲しい、非常に楽しいゲームなのですが、逆にライトゲーマーには向かないように思えます。
同じbit GenerationsのDIALHEXに2000円は高い!って思う(実際にアンケートにもそう書いたが)けど、DIGIDRIVEは全然そんなことない。
むしろやり込みゲーとしてはGUNPEYとか、その辺と同様の属性を持っています。
本当にオススメなので、このエントリをみて興味を持った方は是非お買い求めください。
「bit Generations[ビットジェネレーションズ] DIGIDRIVE (デジドライブ) + ゲームボーイミクロ専用2Wayストラップmicro」 お買い得パック
- 出版社・メーカー:任天堂
- 出版社・メーカー:任天堂
- 出版社・メーカー:任天堂
- 発売(予定)日:2006-07-27
- プラットフォーム:GAMEBOY ADVANCE
- 定価:¥ 3,050
- Amazon内売上順位:605
- 評価:4.0
ちなみに今のぼくのハイスコアは23000mちょいです(^^)