先日、部屋の掃除をして再読しなさそうなマンガやら書籍をダンボール4箱半ぐらいを近所のBOOKOFFに持っていったのですが、買取査定をしてもらっている最中に興味のあったマンガを物色していたのですが、その中で見つけたのが、やぶうち優の「少女少年」でした。
とりあえず1巻を読んで面白かったのでその場にあった分の通しで購入。 残りをamazonで買いました。
いやぁ、これがねぇ、面白いんですよ(^^;
やぶうち優といえばアニメ化以前に「水色時代」とかは読んだことあるけど、それ以降ってさほど追跡していませんでしたが、不勉強でした。反省。
さて、この「少女少年」というマンガは各巻で主人公が異なります。 そのため、当然ストーリーも異なりますが、主軸となるテーマは一貫しています*1。
それは「小学高学年の男の子が何らかの理由で女装してアイドルとして活躍する」というものです(笑)
この段階で引いちゃった方はさようなら(笑) ノシ
この「何らかの理由」っていうのも各巻で様々であります。
- 「家で姉にそそのかされて女装させられカラオケ(女性アイドルの曲)を歌っているところをスカウトされる」
- 「街中で歩いていると(女の子と間違われて)スカウトされてしまったが、生き別れの母である女優との共演の機会のため女の子としてオーディションに参加する」
- 「二人の兄に寝ている間に女装させられたりするという"いじめ"に耐えかね、東京の芸能オーディションに参加しようとするが、申込書類の男欄を女にかえられた」
- 「レディースディなど女の子の格好をしていると得だからという理由で女装していたところスカウトされる(女装した格好でのデビューを提案される)」
- 「同級生の女の子がアイドルとしてデビューさせられようとするが嫌がっているのと助けるため、自分も女装してユニットとしてデビューする」
- 「アイドルとそっくりな顔立ちをしているため勘違いされてマネージャに捕まり、影武者として活動することをお願いされる」
- 「女装して学校の演劇公演をしていたところスカウトされた」
こうやって整理してみると必然性があるのが少ないですね。結局大半はなりゆきでなっているわけですが、そんな無茶さはストーリーテリングの軽快さで打ち破っていますのでノープロブレム。
感動したいなら、 少女少年2 KAZUKI、少女少年5 MINORI、少女少年7 CHIAKIあたりがおすすめです。
こういうマンガに嫌悪感がないならぜひとも読んで頂きたいところです(^^)
*余談
同年代の少年・少女がトランスジェンダーの揺らぎを描く志村貴子の「放浪息子 」と比べると、あまりの能天気な展開ですので唖然としないでもないのですが(笑)
女装モノということでいえばゆびさきミルクティー もある意味「少女少年」的な展開かもしれませんね。
あ、当然ですがクーデタークラブは全然違います(笑)
- *1: この各巻で主人公が異なるというのは掲載誌が「小学6年生」(後に小学5年生)であったというの特性によるものです。基本的に今年の読者は来年の読者ではありませんからね…。人気があっても大きくは引っ張れないわけです。