積読がたまってきている中でBook1st.で購入した白昼蟲―“ハーフリース保育園”推理日誌を一日で読んでみました。
なんとも後味の悪い作品です(笑)
社会派+サスペンス+本格のチャンポン。
中心となるイジメの描写を読んでいて、オーデュボンの祈りやら盤上の敵などを思い出したが、人間の描き方は正直今挙げた2作品のほうが圧倒的に秀でているし、残酷なんですよね。残念ながら(^^;
とはいえ、黒田研二の味といえばサスペンスなところかと。
サスペンス的な追い込まれ加減、サスペンス的な真犯人の豹変やらは楽しかったですよん。
作中の人間模様も(次郎丸による勝手な)浮き沈みがありますが、次郎丸の背後にある隠れた部分もおおむね明らかにされ、本人の成長ドラマとしても面白いところではあります。
まぁ、一応及第点+αということで7点かなぁ。